里山の革にさわってみよう

isatoの革小物は、
野生の生き物からもらった革を素材としています。

人の暮らしのすぐそばに
野生動物が息づいている
里山で育まれた革を
”里山レザー”と呼ぶことにしました。

やわらかくて軽い鹿革の魅力

布より厚くて、牛革より軽い。
手ざわりも気持ちいい、おもしろい素材です。

キズのつき方や厚みなどから、
個体ごとの暮らしぶりも見えてきます。

画面越しではありますが、ぜひゆっくりご覧ください。

人と環境にやさしい革

生の皮を”革”に変える工程は
「なめし」と言います。

なめしの工程では、
皮に含まれている脂肪分や水分を
ギュッと押し出すための薬を使います。

isatoの革なめしに使われるのは
ミモザアカシアの樹皮を主成分とした
植物由来の薬です。
毎日手にふれるものだから
やさしい革に仕上げています。

革小物は、大切に手入れすれば
長い間使えるものです。

さらにその後、役目を終えたときには
環境に負荷をかけず、土に還っていきます。

毎日使える、さわってたくなる革小物

滋賀県でよくとれる鹿革の特徴は、
やわらかさと軽さ、しっとりした質感。

その特徴を活かして
毎日の暮らしの中で使いやすい
手に馴染む小物を作りました。

生きていた頃のキズやシワを残し
シンプルながらも個性的な
世界にひとつの革小物に仕上げています。

    山・里・湖と、循環する資源を感じて

    工房は、滋賀県の里山の端にあります。
    空気の澄んだ日にはびわ湖が見え、
    どこかほっとします。

    水がなければ生きていけない

    人も、動物たちも
    ひとつの里山を共有する生き物同士です。
    ほどよい距離を取りながらも
    同じ水を飲み、同じ道を踏んで暮らしていたはずです。

    しかし、里の猟師が減り
    耕作放棄地が増えると
    ほどよい距離感を保てなくなりました。

    米や野菜を作っても食べられてしまう。
    すまいをケモノに荒らされてしまう。

    獣害対策で廃棄される皮。誰かと大切に分け合いたい

    頭数調整のためにケモノを捕まえますが、
    肉として活かされるのはごく一部です。
    皮の利用はさらに少なく、
    ほとんどが捨てられています。

    里山に人がたくさんいた頃なら
    分け合って大切に食べたのかもしれません。

    現代に生きる私は、
    世界中からモノを取りよせられますが、
    それでも一番身近な素材を
    生かして暮らしたいと思います。

    一頭の鹿を分け合うことから
    持続可能な生活について考えたい。
    isatoはここから生まれました。

    あなたへのおすすめ

      Good Sign よいきざし に取り上げていただきました




      鹿の革で作ったトレーやお財布。
      それは里山へ降りてきたけものたちの生きた証。
      今日のGood Signは、 ジビエレザー「isato」、伊東朋子さん。
      竹生島を見下ろす高台の小さなログハウス。
      ここはジビエレザーisato、伊東朋子さんが営む工房です。
      私=Iと里山のつながりを感じてほしいと名付けられました。
      作るのは、財布やトレーなどの革小物。
      使う材料は里山へ降りてきてしまい、仕方なく駆除された鹿や猪たちの革です。




      素敵なご紹介、ありがとうございます。
      続きはぜひ動画をご覧ください。